バルセロナでAIRBNBを使う前に少し考えてほしいこと

先日ゴシック地区で暮らしていたアパートが投資家に売りに出されたので退去させられ、別のアパートを探そうとしたところ周辺の家賃が高くなりすぎ25年間住み慣れた地区を離れざるを得なくなった76歳のおじいちゃんのことをこの記事で目にしました。

Bye-bye locals: Tourists are taking over Europe’s city centres

記事を読み終えて観光客としてこの街の魅力に取りつかれ何度も訪れた”元観光客”であり、そして13年間住み続けている、”バルセロナ市民”としてとても複雑な気持ちにならざるを得ませんでした。

バルセロナは気候もよく、世界遺産もたくさんあり食べ物もとてもおいしく観光地としてはとても魅力的な場所です。
なので世界中から観光客が集まるのは、かつてその一人だった立場としてもとてもよくわかります。

私が足しげくバルセロナに通っていた?ころはそれほど観光客はみかけることはなかったのですが近年LLCなどの発達によって、観光客数が短期間に大幅に増えました。
急激な変化についていけず、ホテルの数も足りなくなり価格も数年で大幅に値上げされたようです。

ホテル不足の解消・価格の高騰を解決する手段として、バルセロナを訪れる人たちにホテルの代わりに使用されるようになったのがAIRBNBなどのプラットフォームを使用した”民泊”です。
ちなみにバルセロナ市では(隣のホスピタレット市も)市から認可を得た建物しか民泊”として営業できないことになっています。
認可なしに営業をおこなうことは違法です。(最高で30000ユーロの罰金が課されます)
旅行者に”部屋貸し”をするためにも民泊”としての認可を受けることが必要です。

ほんの5年ほど前までは民泊の利用者もそれほど多くなく、バルセロナ市から正式に認可を受け登録することは比較的簡単だったようです。
ただここ数年、AIRBNBをはじめとするプラットフォームの発達により手軽に旅行者に貸し出せるようになったこと、そしてビジネスとしても通常の賃貸よりも利益率が高いことと相まって、今まで賃貸に使用していた持ち家を民泊”として貸し出す人たちが急激に増えました。

そのせいもあり、バルセロナ市内では賃貸の家賃がここ1-2年で極端に高騰しました。記事の中のおじいちゃんのように長年住み慣れた場所を離れざるを得なくなっている人もたくさんいます。
記事の中にありますが、観光名所として知られているゴシック地区の人口は2006年から2015年の間に一万人ほど減りました。
現在ゴシック地区にある住居の63%が観光客用の短期滞在用として使用されています。

サグラダファミリア近くのアパートを借りていた友人の一人も、急に”大家の都合’で退去させられ、一カ月後に1.5倍の値段で貸しに出されていたのをみかけたそうです。

これ以民泊が増えると市民の生活に悪影響が出かねないと判断のうえ、1-2年ほど前からバルセロナ、そしてバルセロナに隣接するホスピタレット市でも新しい民泊への認可は下りていません。(バルセロナはホテルの建設許可も市長が変わってから凍結されました)

許可が下りなくなってもの民泊の数は増え続けたため、(スペインの大手不動産サイト idealistaによれば、現在バルセロナに存在する民泊の40パーセントが営業許可を得ていない違法のものです)

バルセロナ市は取り締まりを本格化し、去年から市民に”違法民泊の通報”などのチラシを配布し、専門機関を組織するなどを行っています。

同時に民泊を提供するプラットフォームにも登録している建物に”営業認可登録番号”の提出を義務化するよう協力をよびかけたところ、AIRBNBをはじめとするいくつかの大手のプラットフォームは協力を拒否したそうです。

これに関してバルセロナ市から2度にわたってAIRBNBに総額で600,000ユーロ
の罰金が課せられました。(明らかな違法行為を助長すること自体も違法行為です。スペイン語になりますが元記事にご興味がある方はこちらから読むことができます。

アパートを登録する際にホストに認可番号の提出を義務つけることはAIRBNBのような大手のIT企業にとって決して技術的に難しいことではないと思います。にも関わらず未だに協力を拒否しているのは、違法民泊がなくなることによって大幅な損失が見込まれるからかもしれません。もし事業の利益のために違法行為を助長するようなことをしているとすれば企業のモラルに問題があるように思えます。

宿泊する側にしても、安全基準を満たしていない違法の民泊を使用するということは大きなリスクになり得ます。(AIRBNBには認可された民泊も掲載されていますが、現状認可されているかどうかは確認することができません)

また、違法の民泊を利用することはなんらかの形で、先に引用させていただいたおじいちゃんのような人たちをさらに生み出す、地元の人たちを追い出してしまう、ことにつながっているのではと思います。

私が一番最初にバルセロナを訪れた時、美術館を歩いているような世界遺産にあふれた美しい街並みと同じくらいに、この街の人たちの親切さや明るさに魅了されました。
この街で暮らし始めてからも、いろいろな人たちに助けられながらなんとか13年間やってくることができました。バルセロナの街はそんな人たちがあってからこそ、”バルセロナ”なのだと思います。

だからこそ近年の観光ブームで急激にバルセロナの人たちがバルセロナを去る選択を取らざるを得ないことをなによりも悲しく思いますし、地元の人がいなくなった形だけの”バルセロナ”という名前のテーマパークにはなってほしくないと心から願います。(もう手遅れかもしれませんが)

私自身も旅行の際に民泊を使用したことはありますし、長期滞在、家族やペット連れの旅行の際にはとても便利だと思います。
新しいプラットフォームによって急激に利用者数が増えたこともあり、現時点では利用者の利便にこたえつつ、市民の生活を壊すことない共存の方法を模索しているような段階のようにも思えます。

なので、民泊の使用に絶対反対(一部のバルセロナの観光客ヘイトの活動家たちの人のように)というわけでばありませんが、自社の利益を優先し、住民のことは省みないとくみ取れるようなAIRBNBのスタンスには大いに疑問を感じます。

もちろんバルセロナ市から認可を得ている民泊のみを掲載しているプラットフォームも存在します。念のため以下にあげておきますね。

Booking.com

HomeAway

TripAdvisor

Rentalia

Apartur

バルセロナでの宿泊先を決める際に、ひとりひとりの選択がこの街にどのような未来ををもたらすのか、これからもバルセロナが魅力的な街でありつづけるために、訪れる方にも少しだけ知っていただきたいなと思い書かずにいられなくなった次第です。

バルセロナ空港へのアクセスが少し便利に?!空港直通の地下鉄開通!

もう何年も前から延々と続いていた空港直通の地下鉄の工事、やっと一部完了!
先週末2月12日より、バルセロナ、エルプラット空港からバルセロナ市内まで直通の地下鉄が運転開始しました。

今回開通したのは”Zona Universitat”(どちらかといえばバルセロナの南端?空港よりの地区です)まで。今後徐々にバルセロナの中心部へと伸びていくようです。
ただ途中の駅から、バルセロナの中心に向かう地下鉄一番線(L1)や現時点での終点Zona Universitatで3番線の乗り換えることができます。

気になるお値段は…空港まで片道4.5ユーロ。通常の地下鉄一回券(Billete sencillo)や10回回数券(T-10 )は使うことができないので注意です。

空港から地下鉄で市内まで直行、確かに便利…ではあるのですが、残念ながらバルセロナ
スリが非常に多く大きな荷物を持っての電車の移動はできる限り避けたほうがよいとは思います。(おそらく、私服警官などもある程度は配置されるとは思うのですが)
停車駅もまだそれほど多くないので、今のところ個人的には空港からバルセロナ市内へのアクセスは空港直行のバスが一番お勧めかと・・トランクを置く場所もちゃんとあるし、中心のカタルーニャ広場までも約30分と早いしお値段も地下鉄とあまり変わりません。(バスは片道5.7ユーロ)

もちろん余裕がある方はタクシーが一番です!(市内まで30ユーロ前後)

ただ、近年バルセロナ市内のホテル不足から、空港近辺のエリアにホテルが建設され
いままでは交通の面で不便だったのですが、その意味ではホテルの選択肢が増えて便利になるのかなと思います。

まだ開通したばかりでいろいろと未知数な部分も多いですが、またちかじか実際に乗車した際には感想もお伝えさせていただきますね!

パリのテロを受けてバルセロナ滞在中に注意したいこと

11月13日パリ市内で起こった無差別テロ、2004年マドリッドのアトーチャ駅にて起こった同時列車爆発無差別テロを超える規模の被害の大惨事となりました。
なくなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

スペインではこのテロをうけて14日国家安全保障会議(CSN)が開催され、内務大臣がスペイン国内のテロ脅威度については、5段階中の4(高い脅威)を維持すると発表しました。

バルセロナの一大ターミナルとなるサンツ駅でも昨日から、大きな拳銃を持って武装をし警官が数名、駅の構内の見回りを行っており、いつになくものものしい雰囲気でした…。

イスラム国の声明によれば、今回スペインはテロの直接のターゲットはされていないものの、マドリッドのテロ事件以降、イスラム過激派がテロを計画したとして逮捕されなどの事件は引き続き発生しているとのこと。

バルセロナ日本領事館からも早速安全対策に関するお知らせが届きましたので、
この時期バルセロナを訪れる方に向けての安全対策の参考になればと思いシェアさせていただきます。

以下バルセロナ日本領事館のスペインのテロ対策に関連したお知らせのメールより
抜粋させていただきました。

1. 今回のテロを受けて、さらにテロの標的となりやすい場所(政府・軍・警察関係施設、公共交通機関、観光施設、デパートやイベント会場等不特定多数が集まる場所)への制服警察官の増派、空港等での保安検査の厳格化等、治安対策が強化される可能性があります。

2.各種報道や当総領事館のウェブサイト等から最新の情報の入手に努めるとともに、テロの標的となりやすい場所(政府・軍・警察関係施設、公共交通機関、観光施設、デパートやイベント会場等不特定多数が集まる場所)に行くことを可能な限り避けるとともに、そのような場所に行く場合は、周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察したら速やかにその場を離れるなど、安全確保に十分注意してください。

<関連リンク>
パリにおける連続テロ事件の発生に伴う注意喚起
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo.asp?id={%countrycd%}&infocode=2015C333

スペインにおけるテロ脅威度引き上げに伴う注意喚起
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo.asp?infocode=2015C187

欧米諸国等に対するテロの脅威に関する注意喚起
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo.asp?infocode=2015C015

ISILから帰還した戦闘員によるテロの潜在的脅威に関する注意喚起
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo.asp?infocode=2015C075

せっかくの旅行、安全なものにするため、最低限現状を心得、最新情報を確認しつつ
バルセロナ滞在中、楽しく過ごされてください!

本格観光シーズン到来!あらためてバルセロナの治安について

DSC_1917

明日から4月、サマータイムもはじまりやっとバルセロナも本格的に暖かくなってきたようです。

今週はイースターもあってか一気にバルセロナにも観光客が増えた気がします。

さて、旅先でもっとも気になるテーマのひとつ‘治安‘。バルセロナは比較的治安が良く、夜遅くまで特に問題なく
街歩きを楽しめる場所ではあるのですが、先日もとある日本の番組で、‘ヨーロッパ一(だったか世界一だったか・・^-^;)
スリの多い街‘という、不名誉な呼び名をいただいてしまったようで・・。

スペインの経済は数年前より状況がよくなったものの、世界中から一年を通じて絶えず多くの観光客がおとずれるバルセロナ。
残念ながら、それをお目当てにするスリの数は減ったわけではないようです。

数が多いのは残念ではあるのですが、`気がついたら財布がなくなっていた‘という感じで
強盗のような形でこちらに危害を加えられるケースはめったにないです。(ただあのスリのテクニックには本当に関心させられますが・・・)
スリに合うのはもちろん気持ちの良いものではないのですが・・・、少なくとも身の安全は保障されているのでその点は安心なのかとも思います。

毎年のようにスリの手口は多様化しているので、最近、知り合いなどから聞いたケースと気をつけるべきことをシェアしておきますね。

1・大きな荷物(トランク、ベビーカーなど)を持っているときはできるだけ公共の乗り物は避けること。
どうしても荷物の移動に気を取られがちになってしまうので、注意が散漫になりがちです。
またスリからしてもマークしやすいよう。よくあるのが、荷物を運ぶのを助けてあげるふりをしたスリ。
以前も地下鉄で、ベビーカーを押しているカップルが地下鉄に乗るのを助けてあげてた人が実はスリだった、
というのを目の前でみたことがありました。(カップルが地下鉄のドアが閉まって助けてあげた人がいなくなってから
お財布がないことに気がついたようでした・・)

どうしても、というときは貴重品はコートの下のバッグの中にいれるなど、万全の注意をしてください。

2.スリの対象になるのはお財布だけではない
とくに最近多いのが‘アイフォン‘です。スペインでは中古でもいい値段で買い取ってもらえるのか、地元の人でもアイフォンを
取られたという話はよく聞きます。あとはカメラ。
レストランなどで机の上に置きっぱなしにしないように・・。

3.署名を求めてくる人に注意。
とくに噴水ショーのあるモンジュイック公園でよくみかけます。(警察も知っていてしょっちゅう取り締まっているのですが一向になくならず・・)
署名をしてくれと、ボードとペンをもって近づいてくる人たちが数名。
私自身もなんどか尋ねられたことがあり、もちろん一度も対応はしたことがないのですが(結構しつこかったりするのですがいつも完全に無視です)
この間、運悪く相手にしてしまい、スリの被害にあったとのこと。
サインに注意をそらしている間にバッグの中の貴重品をとられてしまったそうなのですが、本人はしばらくきがつかなかったそうです。

一番の対策はやっぱり‘現金はできるだけ持ち歩かない‘こと。
ほとんどの場所がクレジットカード対応していますし、カードならば盗難にあっても最悪とめればなんとかなります。
(あと最近のカードはICチップがはいっていて使用に暗証番号が求められるので、カードの使用にパスポートの提示を求めるお店も以前より少なくなった気がします。)

バルセロナは治安は決して悪くはないですが・・、気は抜きすぎず‘貴重品からは決して目を話すことがないよう、楽しい旅をしてくださいね♪

↓毎年この時期になると、お菓子屋さんのウインドーをにぎわせるイースターエッグ。サッカーボール型のものも^^

サクラダファミリア、リピートするならお得な年間パス!

年々訪れる人の数の増加かとどまるところのないサグラダファミリア。

チケットのインターネット予約ができるようになったので、列に並ばすにはいれるようにはなったのですが。

私が暮らし始めた2004年当初はインターネット予約などせずとも、出入りができて入場料も今の3分の一くらい、
塔も階段でのぼれば無料・・、だったころが懐かしいような。

この間も市民開放の日があったので、例のごとくアポなしでいくつもりが、市民開放の日も無料だけれどチケット予約をしなければならなかったようで。もちろんチケットは即予約でいっぱい^-^;

今年の時点で入場料が14.8ユーロ。そんなになかなか気軽に行ける料金ではないので、若干足が遠ざかり気味だったりします。

ちょっとお得な年間パスを発見!
`Friends of Temple`という組織、サグラダファミリア友の会?の会員になれば、年間を通じてサグラダファミリアに並ばずに入れ、(塔の見学も含む)
グエル公園にあるガウディ博物館にも無料ではいれたりその他いろいろな割引が受けられるそうです。

ちなみに、一般会員は年間36ユーロ。塔の見学料を含めたチケットが19.3ユーロなので2回入れば十分もとは取れます。
(学生は20ユーロ。ただおそらく国際学生証の提示が必要なはず)
一年間であれば何度でも制限なしでサグラダファミリアを訪れることができるので、滞在期間中毎日訪れてもOK(笑)

またバルセロナに住んでいる人ならばもっとお得な‘家族会員‘というのがあってこちらは38ユーロで家族4人まで入場プラス塔の見学可能。
(ただおそらく住んでいなくても購入できる可能性はありなので、一度訪ねてみられることをお勧めします。スペインこういうことに関してはチェックがめちゃくちゃ甘いのです・・・)

手続きなどの詳細は
サグラダファミリアのホームページの下記のページから。(英語になります)

http://www.sagradafamilia.cat/sf-eng/docs_serveis/amicsInfo.php

この‘友の会‘意外といろいろな文化設備にあるようで、ちなみにミロ美術館は年間12ユーロです。(通常の入場料は11ユーロ)。
大好きな美術館なので、一瞬会員になろうかと思ったりしたのですがいかんせん山の上…。

短期滞在でも、気に入った場所があればぜひ‘友の会‘に入会して満喫なさってください!

グエル公園に無料で入場する方法(長期滞在&リピーター向け)

去年の11月くらいからとうとう入場が有料になってしまったグエル公園
有料になっただけではなく時間制限で入れ替え制になってしまったとか…。

住民としては、これまでみたいに気軽にいけないなぁとちょっと残念ではありますが、
ただ、バルセロナ市民、とくにグエル公園周辺に住む人たちにとって、若干の配慮?か
手続きをすれば、無料で入れるようになるようです。(要予約)

GAUDIR+BCNというバルセロナ市によるウエブサイト。

このサイトの目的が若干あいまいでよくわからないのですが(笑)
登録すれば、年に一回ガイドつきの市内ツアーと、グエル公園モンジュイック城に一日一回無料ではいることができるようです。

詳細は(英語のページです。)

https://www.gaudirmesbcn.cat/index.php?id=1&L=2

バルセロナ市民でなくても登録はできるのですが、登録手続きをしてから完了するまで約1週間かかるので、長期滞在、あるいはバルセロナリピーター向けかと思います。
そのあたりはバルセロナ市も、ちゃんと考えたよう?

登録の仕方が若干めんどうで、わざわざ旧市街にある市民問い合わせセンター(Oficina de atencion al ciudadano)に出向いて登録しないといけないのですが、ただ手続きをして置く価値はあるかと思います。

ちなみに Oficina de atencion al ciudadano の場所は

Plaza San Miguel 3 08002 Barcelona
(カテドラル、地下鉄リセウ駅から徒歩5分です。)

確かに年々観光客が増えて、結構どうしようもない感じになっていたので^^;
(去年グエル公園にいったときは入り口のドラゴン前で写真を撮るために並ばなければならなかったという・・・
10年前では想像がつきません…。ほんとがらがらだったので)

ある意味仕方ないといえば仕方ないのかな…。

ただ、手続きはもうちょっと簡素化してくれてもいい気もするので、またなにか変更などあれば紹介させていただきますね。

バルセロナ年末年始の祝日まとめ

そろそろ年末年始に海外旅行なさる方は具体的に計画を練られているころかと思います。

計画を立てる上で、気になるのが行き先の祝日。ヨーロッパは祝日となると
お店は全部閉まってしまう場合がほとんどなので、祝日の重なる年末年始は気になるところかと思います。

バルセロナの場合をざっとまとめてみますと・・・

12月24日、ほぼ通常営業。ただお店によっては従来の閉店時間よりは早くしめるところもあり。レストランは夜は閉店のところが多いです。美術館などは通常通り。

12月25日 全滅…と覚悟しておいたほうがいいかもしれません(とくにお店)。レストランはお店によってはい開いているところも。バルは営業しているところも結構あり。

12月26日 12月25日と同様。若干、営業しているレストランは増えるかも。

1月1日 12月25、26日と同様

1月2日よりすべて通常営業です。

あとは1月6日が祝日なので、注意です。(ほぼお店・レストラン系は閉店)

とはいえ、例外的にバルセロナで上記の祝日でもあいていて助かるのが港近くにある
ショッピングセンターのマレマグヌン。フラメンコも、パラシオデルフラメンコ
営業しています。(12月31日のみ、大晦日のパーティのため特別料金)

ちなみにサグラダファミリアは12月25日、26日、1月1日、1月6日は午前中のみ(9時から14時まで)の営業です。

ただ、最近イベントなどで入場できないこともあるようなので事前にサグラダファミリアのHPで確認されることをお勧めします。

アイスランド火山噴火の影響は?

住んでいる私にとってはまったく他人事・・・と思いきや。たまたま日本からこっちに出張できていた友達はすっかりバルセロナに閉じ込められているようです。(とまだ閉じ込められ先がバルセロナだからいいものの・・)
でもまさか同じヨーロッパとはいえ、スペインからは程遠いアイスランドの火山噴火がスペインにまでこんなに影響するとは、まったくの予想外。

火山噴火の影響で木曜から飛行機の便も大幅減、昨日はバルセロナ国際空港も一時閉鎖されました。
今日になってやっと、少し動き始めたようですが、カナリア諸島だけでも100,000人の旅行客に影響がでたとのこと。スペイン全体だとかなりの数になるはず・・・。

今日から少しづつ運行が始まっているようですが・・・でもかなり限られているようです。

↓閉鎖されたバルセロナ国際空港エルプラット空港の様子。EFEのニュースより

とはいえ、バルセロナの空の色は相変わらず青いですよー☆

ホテル選びの心得@バルセロナ

知り合いからよくたずねられるのが”バルセロナのホテル、どれを選んだらいいかわからない・・・”。

たしかに値段はにたりよったり、でゴマンとあるバルセロナのホテル。来たことがなくて土地勘がないと、迷ってしまうのは当然。

バルセロナでホテルを選ぶとき、覚えておいたほうがいいと思うのは・・・

1、ホテルがバルセロナ市内、あるいは近郊であればたいがい地下鉄で20分前後で中心街に出られる。
所詮、空港からもタクシーやバスで30分程度の距離です。市外だからといって観光がめちゃ、しにくいということはありません。東京とかだと、渋谷にホテルをとるのと、たとえば、近郊の千葉県の荒川、とかに宿をとるのとではえらい違いですが・・・。バルセロナはそこまで大きな都市でもないので・・。
RCDエスパニョールのあるコルネリャも地下鉄で15分くらい、だけど市外。で実際、カンプノウの横の大通りを越えるともう別の都市だったりするので・・。

2.古い建物ほど部屋が広い。
これは日本も同じかもしれません。たとえば、こちらの4ツ星ホテルでも新しいものは、3つ星より狭い場合もあったり。うわさによれば5つ星のヒルトンも結構部屋がせまいとか・・。
ねらい目は”建築年数はたっているけれど、最近改築されたホテル”。外観は若干、歴史を感じさせますが、部屋は広くかつ新しいのでお得感たっぷりです。NHカルデロンホテルアベニーダパラスホテルなんかはいいお手本。(ま、アベニーダパラスは”古い”といってもその外観と内装で人気のようですが・・だってお城みたいだし・・)

3.予約はできれば早めに
最近は直前予約割引もあるようですが・・・でもある意味、一種の賭け・・。逆にバルセロナのほとんどのホテルが早割りを適応してます。たとえば、雑誌Pennなどで紹介された、デザイナーズホテルのホテルピュリッツアーやモデルニスモ建築のレジーナホテル、なんかは21日前にインターネット予約をすれば15%オフです。また、直前になれば料金が下がるホテルばかりではない、ことも。バケーションシーズン(7,8月)は特にそうです。

私自身、家族や知り合いがバルセロナに来るときに予約するのは、どちらかといえば”中心街からは離れているけれど、ゆっくりできるホテル”です。地下鉄の移動がなかり便利なので、ど真ん中に宿泊する必要もないし。若干、中心街から離れている、というだけで、部屋も広いし、周囲は静か、お値段も良心的・・。

たとえばバルサの選手も合宿中に使用するNHコンスタンサホテル、なんかはいい例。デザイナーズホテル、スパ付き、2年前にできたばかり・・・そしてホテルの中にはFerra Adriaプロデュースのレストランもあるのに、中心街の同レベルのホテルよりは値段は低めです。

↓こちらはRCDエスパニョールスタジアムのそばにあるNHコルネーリァホテル。3つ星ですが、プールとテラスつき。郊外とはいえ、中心までは地下鉄で15分。”お得ホテル”のうちのひとつです。
NHcornella.jpg

ま、”バルセロナに2日しかいないから移動してるじかんすらもったいない”と言う場合は別ですが、でもバルセロナくるならゆーっくり、が一番です♪(ま、いちどさっとみてまた来る・・というのもアリですが・・)

その他、ホテル選びのアドバイス、はこちらもご参考にどうぞ!

地中海プチクルーズ☆

今年は例年にも増して雨の多い日が続きますが・・・。でも天気がいい日はぽかぽか。
そしてなぜか暖かいとこの街の人たちはビーチに行きたくなるようで・・・先週末もすでにバルセロネータは散策やビーチでのんびりすごす人たちでにぎわっていました。(もうちょっとあたたかくなると、海水浴をはじめるイギリス人観光客もいたり・・・さすが、寒いところから来ている人たちは違います・・)

もちろんまだ海水浴には気が早いのですが、冬で空気が澄んでいるせいか、海の色と空の色のコントラストが一番きれいな季節でもあります。
そんなコントラストを満喫できるのが、プチ地中海クルーズ。

日本からバルセロナに来る人たちのオプションからは外れてしまうようですが・・・。ヨーロッパやアメリカからの観光客の人たちには人気のあるマリンスポーツ(?ま、クルーズはとくになにもしなくても船にのっているだけですが・・)。なので、いろいろなタイプのものがあります。

一番庶民的なのはGolondrinas(ゴロンドリーナス)という大きなモーターボートに乗ってのバルセロナ港周辺をぐるっと一周。お値段もお手ごろで30分だと7ユーロ、1時間30分だと11.5ユーロ。
地中海の風にふかれながら海と空のいろのコントラストは、ガウディの作品にもまけないくらいの自然の最高傑作・・そんな気がします。

golorndrinas.jpg

もちろん、この地中海クルーズ他にもいろいろオプションはあって、夕方のジャズサンセットクルーズ、カタマランボートの貸切(大人数なら結構お手ごろな価格でボートが貸しきれます)・・・。

いちにちのーんびりと街の喧騒からはなれて地中海の空と海に浸ってみる、のもバルセロナならではの贅沢。週末の午後なんかにワインやビールとともに、ボートの上から真っ青なバルセロナのそらを仰ぐのはほんと、至福のひとときです。(と、もちろん船酔い注意ですが・・・^^;)

まずはGoolondrinas に!というかたは
Golondrinasのホームページ
http://www.lasgolondrinas.com/ (乗り場などが詳しく書かれています。)

ちょっとリッチに貸切ボートなら(っていっても最近は安くなって一日60ユーロくらいから借りられるらしい・・、運転手もアレンジしてもら得るようです。
SH Barcelona Mar
(英語もOKで心強いです☆)