ジョジョの奇妙な冒険実写化で注目、シッチェスってこんなところ

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日本で大人気のマンガ、ジョジョの奇妙な冒険の実写化の撮影がスペイン、バルセロナの近郊にあるシッチェスで行われるとのこと。

スペインにいらっしゃったことがある方でも、おそらくなじみのない方がほとんどかと思います。
(ちなみにガウディの世界遺産はシッチェスにはありません(笑)
バルセロナ郊外にある人口2.8万人の小さな街ながら、なかなか個性的でスペインでは知名度の高い場所だったりします。

■ シッチェス基本データ

位置:バルセロナ南部38キロメートルに位置し、地中海に面する海岸沿いの街。カタルーニャ州ガラフ県に属する
人口(2015):28 269
面積:43 85 km²

■ シッチェスの歴史
もともとはブドウ栽培を中心とした農村として栄え、19世紀後半モデル二スモ運動の中心人物の一人であるポスト印象派画家のサンティアゴ・ルシニョールがシッチェスにアトリエを構えたことにより、その他のモデル二スモの芸術家たちからも注目されるようになりました。
同時に18世紀末に新大陸の植民地との直接交易が許可されるようになると、アメリカ人実業家とモデル二スモ建築家の手によって街が美しく整備され、それ以降観光地として知られるようになりました。
1960年以降は主な産業は観光業となり、1960年代においてはスペインのヒッピー運動の中心地ともなり、フランコ政権下においては”イビザのミニチュア版”として知られるようになりました。

現在は特にLGBTの間で人気のリゾート地で、”世界でもっともLGBTに人気のある観光地”の一つとなっています。

■ シチェスの主なイベント
-カーニバル(Carnaval de sitges):
毎年2月から3月、世界中のあちこちで行われるカーニバルですが、シッチェスのカー二バルはスペインでも最大級の規模のものの一つです。スペイン国内のみならずヨーロッパ中から観光客が訪れシッチェスのカーニバルを楽しみます。

-シッチェス国際映画祭(Festival internacioal de cinema fantastica de catalunya):
SF映画、ホラー映画、スリラー映画、サスペンス映画など、フィクション、ファンタジー系のジャンルの”世界三大ファンタスティック映画祭”
毎年日本からも必ず何本が作品が招待され、特にスタジオジブリの作品はこの映画祭の常連となっています。
今年は特に多くの作品が招待されるようです。(日本で大人気を博した”シン・ゴジラ”や”君の名は”もスペイン国内での上映に先駆けてシッチェスの国際映画祭にお目見えの予定です。)

シッチェス国際映画祭、興味をもたれた方は下記のリンクもチェックしてみてくださいね。

http://sitgesfilmfestival.com/cas

■ その他シッチェスに関するトリビア

-スペインで最も土地代が高い
シッチェスは2008年よりスペインでもっとも土地代が高い街として知られています。現在の価格は一平方メートル当たり11.250ユーロとなっています。

-ヨーロッパで一番美しい海岸がある。
シッチェスにある”サンセバスチャン海岸”はニューヨークタイムズ紙によって”ヨーロッパで最も美しい海岸”に選ばれました。

街や海岸の美しさからそしてヨーロッパで3番目に高い土地代から”スペインのサントロぺ”と呼ばれることもあります。

石畳のたたずまいと海岸線の美しい小さな町シッチェス。
バルセロナからは電車で30分ほどで行くことができ、バルセロナ住民にとってはちょっとした”リゾート地”だったりします。

この映画がきっかけでシッチェスを訪れる人が増えるかも?

いろいろなきっかけで、これまであまり知られていなかったスペインの魅力をたくさんの方に知ってもらえるようになるのは
嬉しい限りです。

これは便利!スペイン国内格安航空券も日本語予約

ここ数年、国内そしてヨーロッパ内の行き来は、格安航空券のおかげでぐっとお手ごろに…。マドリッド、バルセロナ間はさがせば往復で50ユーロ、この間も友達がセビリアまで里帰りで往復40ユーロだったそう。
しかも、空港も最近は郊外まで行かなくても、バルセロナのエルプラット空港から出ているものも多くますます便利です。

確実に飛行機のほうが電車やバスを使うよりもずっと値段も安いので、大活用しているのですが、Vueling, Spanair,とどのサイトもまだ日本語サイトがありません・・・。

ただ朗報!Vueling(スペインの格安航空会社です)でマーケティングをしている友達が教えてくれたSkyscanner(スカイスキャナーという航空チケットの販売サイト、なんと日本語が!!
いろんな航空会社の格安航空券を比較・購入できるサイトなのですが…日本語で予約できるし日本円でもチケットを買えます。これは便利!

ちなみにちょこっとしらべてみたら、バルセロナからイビザ島まではVuelingで片道2500円くらいでした。往復だと6000円くらい・・・。安すぎ・・・^^;

Skyscannerでイビザ行きのチケットを検索、なんだかもう”これは行くしかない!”って感じのお値段です☆
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バルセロナから日本へ買える便も片道だけの航空券も探せたりするし。
これは結構使えそう。

でもヨーロッパ国内・スペインの国内の移動ってほんと安くなった…。私がはじめてスペインに来たときはマドリッドからバルセロナまで、節約の為に深夜バス・・・だったんですが^^;いまじゃ深夜バスでいくほうがお金かかりますね・・きっと。

ヨーロッパ内やスペイン国内の格安航空券が日本語で探せるサイト
Skyscanner(スカイスキャナー)

バレンシアへ撮影旅行!クジェーラ(2)

この小さくてアットホームな海岸リゾートにバルセロナからはるばるやってきたのは、今スペインのメディアを初めとして、ロイターまで撮影にやってきたというとあるバーをレポートするためです。

ビーチから歩いてすぐのところにある”Casa Pocho”という名前のバー。外から見ると、普通の典型的なバーにしか見えないのですが・・・。

入り口に”Insulto con buen rollo 17h-21h ”のたて看板。実はこのバーでは夜の9時まではウェイターをののしってストレスを発散でき、いった言葉がユニークだとタパスと飲み物が、ユニーク度合いにあわせて無料になるんです。 これまでにビール10杯を無料でゲットした人もいるほど。

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ストレスが発散できるうえに、タパスまで無料・・・・。お客さんにとってはいいことずくめです。

オーナーのもともとの意図は、不満をここぶちまけて、家庭円満の役に立ちたいから、だそう。
しかし、このオーナー、ポーランド人なのですが、お客さんからの悪口の交わし方が・・・すばらしい!
よくもあれだけ悪口のレーパートリーがあるなぁ・・・と見ていて思わず関心してしまいました。

↓ハモンを切るオーナーのベルナルドさん

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↓”カラコレス”カタツムリを煮込んだタパスです。最初はちょっと抵抗がありましたが・・・味はなかなかのものでした。

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オーナーにやじを飛ばすお客さんたちを愛嬌と愛情たっぷりの悪口?をやりまかし、見ていて思わず微笑まずにいられませんでした。お客さんたちもオーナーと2,3回やりとりしたあとは、ストレスもすっきり解消、という感じです。

このバーの様子はNHKBS放送の地球アゴラーという番組で8月9日に放送される予定です。
ご興味をもたれた方はぜひ見てみてくださいね! 
(スペイン語で暴言を吐くのがかなり大変でした・・・何度も撮りなおし・・・でもカットされてたら悲しい・・)

ぜひバルセロナに来た際はクジェーラまで足を伸ばして、ビーチでリラックス、Casa Pocho
でストレス発散してください;)